2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧
本当は午前中に出かけるつもりだったが、夫婦揃って寝坊したのでお昼過ぎに大阪を出発した。日の高いうちの方が葉が明るくてきれいかと思っていたけど、夕暮れの紅葉は赤が映えて美しかった。そして、行きがけに立ち寄った「ラ・ペッシュ」というお店のモン…
権力の象徴である大統領の狂気と孤独の物語。とにかく多くの言葉を用い、喜劇のような表現とテンポで物語っていくが、とてもグロテスクな小説だった。入り組んだ時系列や、本質的に循環的な各エピソード、「海」、「星」、「牛」、「ハゲタカ」など物語のテ…
伝奇集と同様に時系列や概念の扱い方が幾何学的というか数学的で面白い作品が多い。「他者」は循環して交差しているし、表題の「砂の本」は拡散していく感じ。「会議」は射影的か。全然話が変わるが「汚辱の世界史」は山田風太郎の「人間臨終図巻」シリーズ…